「鼻づまり」のお話
鼻水や鼻がつまって息がしにくいというのは、老若男女を問わずどなたにとっても不快な症状の1つですよね。生活の質(QOL)を下げることにもつながります。実は、特に異常がなくても、約8割の人が左右交代で周期的に鼻がつまるのですが、それを「鼻づまり」の症状としてとらえている人は多くありません。
鼻風邪などの鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿)などのウイルスや細菌の感染症、アレルギー性鼻炎、花粉症などのアレルギーなどによって鼻の粘膜組織に浮腫(腫れ)がおきたり、 鼻水が充満することで鼻の中(鼻腔)が狭くなった時に私たちは「鼻がつまる」と感じます。 左右の鼻を隔ててる鼻中隔(びちゅうかく)が曲がっているなど構造的な問題や、鼻のポリープや腫瘍などが鼻腔に充満することが原因で鼻づまりがおきることもあります。鼻の中が広く通っていても、鼻腔の空気の流れが乱れることによって閉塞感を感じることもあります。
慢性的な鼻づまりがある場合は、慣れてしまっていて自身では気付かず、治療後に初めて鼻づまりがあったことを自覚する場合もあります。原因が1つではなく複数にわたる場合もあるため、耳鼻咽喉科では実際に鼻の中を診察したり、鼻水の性状を調べたり、ファイバーやレントゲンの検査を行いながら、診断し治療をしていきます。
もしも「鼻づまり」で不快な思いをされている場合は、一度診療を受けてみると良いと思います。